貝類は、基本的に「秋の彼岸から春の彼岸まで」と言われております。
しかしながら、昨今の気候変動の影響か 9月の彼岸になっても貝は育っておらず、実際に取り扱い始めるのは 11月に入ってからというのが現状です。
故に弊店では、遅くても春の彼岸を迎えたら徐々に貝類の取り扱いを止めていきます。
(4月に入っても貝を使い続けるのは、勝手ながら少々恥ずかしいことと受け止めています)
貝類は、上記の通り基本「冬」が季節で春には終わるのがほとんどですが、逆に春になってから取り扱い始める貝もあります。
それは、鳥貝と青柳です。
春の彼岸を迎える辺りから、鳥貝と青柳の季節が始ります。
(因みに「小柱」というのは青柳の貝柱のことです。
こちらも珍味で大変人気があります。)
鳥貝と青柳は、5月初旬(ゴールデンウイークの頃)まで取り扱いを行っております。
4月の「期間限定ネタ」として取り扱っているネタです。
・・・が!! ここ数年、春の貝である鳥貝や青柳の出始まりが異様に早く、2月に入って直ぐ魚河岸で見るようになりました。
ということは終わりが早まるという事です。
こういったことから 2024年現在の海の状況は、今までの様にはならないと考えております。
旬のネタを提供する側(取り扱いを始める、止めることを判断する側)として、非常にやり辛い状況です。